2017.12.3 2017九州Heaven Ride

2017 九州 Heaven Ride」年々進化し続けるコースに、五感を刺激された師走
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Photo by Yuki Saito




51チームで未舗装路などの道無き道を130km2500m走る「2017 九州 Heaven Ride」が123日開催された。

毎年開催されるこのイベントは阿蘇小国町の木魂館をスタート/ゴールで行われる。主催は小国町のサイクリストが集まる「茶のこ」のオーナー松崎氏と福岡県大牟田市の「クロスロードバイシクル」の宮本氏。自然を満喫できるコース設定に毎年魅了された九州各地のサイクリストが師走の忙しい時期に阿蘇を1日走り尽くす。


筆者は昨年当イベントに初参加した。ヘブンとは名ばかりの(笑)天候に恵まれ、メンバーと助け合いながら過酷なコースを走ることで自分を見つめなおすきっかけにもなるような一日で病み付きになった。イベント後には「ヘブンロス」になったサイクリストが大半だったという。筆者もその1人だが。


今年は天候にも恵まれる予報だったが、昨年の悪夢から念には念を重ね準備をした。余談だがチーム員の中には九州の寒さを知らず夏用装備で行こうとした者も。


8時から順にスタートだが、我がチーム「voyAge cycling team withS」は17チーム中3番手スタート。これは走力を考慮したスタート順になる。なおチームメンバーは、実業団選手の佐久間 大輔、北野 寿枝、横手 徳広(筆者)、実業団スタッフの下村 佳世、筆者の練習仲間、佐藤 大輔の5名である。


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スタートラインに並ぶ / Photo by Jun Ikematsu


スタートしてすぐに通常ならロードバイクでは走る事を選ばないであろう、廃線路の洗礼を受ける。トンネルが複数ありメンバーの悲鳴がこだまする。すでに磨き上げられた自転車は泥だらけに。これにも悲鳴が上がる。

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九州 Heaven Ride2017/K.Hirowatari


 舗装路の有り難みを皆で共有しながら進んでいると手持ちのGPSに曲がれの表示が。

道など無いのにと見ると、獣道を発見。猛然と進むが自転車に乗車したままでは走ることが出来ない道無き道。通常なら折り返すがコースディレクターへのリスペクトより、彼らからの挑戦状と受け取りさらに進む。

ふと見ると、木々の間から遥か下に舗装路、と同時に舗装路より談笑が。

オフコースである。オフコース、これも冒険心溢れる「 Heaven Ride」の醍醐味で、以前は数十kmもミスコースしたチームがあったとか。


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たどり着いたチェックポイントでは様々な補給食が振舞われる。

これは各チームからの差し入れで賄われている。鹿児島の黒糖を使用した菓子、このイベントのために作成されたという福岡のケンジーズドーナツ製「熱源3号」など熱のこもりよう。

各チームそれぞれの個性がここにもひかり非常に楽しい。

我々は広島のチームということで「もみじ饅頭」。これは普通の餡だけでなく、桃やラムネなど変わり種が多々あり選ぶ楽しさも、と北野選手が持参した。

もうひとつは「大崎上島みかん」。これはチームにゆかりのある谷本葉子さんのご両親が営むみかん農園から安く分けていただいたもの。筆者はこの甘さと酸味のちょうど良さに、疲れた身体に染み渡り完全に心を奪われてしまった。ライド後に自宅用に発送をお願いしてしまったほどだ。


Photo by chanoko



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Heaven Rideのために作成されたドーナツ / Photo by Jun Ikematsu



ライドは数々の絶景をチームメイトと、たまに他の参加者と味わいながらエンディングに向けて進む。牧場の中の道を進むと、主催者の演出に牛が答える粋な計らい。あと少しだ、と言わんばかりの視線を送られる。


Photo by chanoko


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Photo by chanoko


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Photo by chanoko



泣く子も黙る激坂「カルデラベルグ」。平均15%と聞くだけで心震える。自転車に乗り始めた時は坂を登るのが嫌だった。数々の山や坂を登り、登りに自信が付いてきた。何故登るのか。そう問われたこともあった。自信を折られるほど速く抜かれたこともあった。そういった思い出が無作為に蘇るまさに壁だった。

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九州 Heaven Ride2017/K.Hirowatari




登れば下る。その摂理通りにゴールに向けて下る。1日の思い出を振り返りながら、まだ終わって欲しくないと心の中で叫びながら。薄暗い山道を走る。ゴールがあるから走るのか。自問自答を繰り返し走る。

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九州 Heaven Ride2017/K.Hirowatari


ゴール前には皆でフォーメーションの確認。その通りに整列し、スタートした場所に帰ってきた。長い1日が終わる。と同時に長い1年が始まる。「ヘブンロス」と戦いながら過ごす長い1年が。


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Photo by Masaki Owaki



by velocafevoyage | 2017-12-07 18:30 | voyAge roadracers | Comments(2)
Commented by 池松潤 at 2017-12-08 08:57 x
ヘブンライドお疲れ様でした。みかん、CP3で美味しくいただきました。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします(^_-)-☆ 
Commented by voyAge cycling team at 2017-12-12 20:47 x
池松様、こちらこそ九州Heaven Rideでは大変お世話になり、ありがとうございました。素敵な写真をたくさん撮っていただき、感謝しております。九州Heaven Ride 2017のクラウド・パブリッシングプロジェクトが成功裏に終わりますことをお祈りしております(o^^o)